オリエント世界で最大の帝国を築いたペルシア、これに立ち塞がったのがギリシア人です。ギリシア人は、エーゲ海周辺に多くの植民都市を築いていましたが、東から押し寄せるペルシアに抵抗し、ペルシア戦争がはじまります。アテネを中心とするギリシア側は、市民の重装歩兵軍と海軍力により、ペルシア勢力を押し返すことが出来ました。このペルシア戦争(紀元前500年)で、ギリシア側が勝利したことにより、古典古代の文明が発展することになりました。ペルシア帝国にギリシアが飲み込まれていたら、今日の西洋文明はなかったことになります。
ペルシア帝国は最終的には、マケドニアのアレクサンドロス大王(紀元前356-323)によって滅ぼされました。紀元前4世紀後半に、ギリシアの北方に台頭したマケドニアは、アレクサンドロス大王の指導の下に、東方への遠征に乗り出します。大王は前334年のイッソスの戦いで、ペルシア王ダレイオス3世を破り、大帝国ペルシアを滅ぼしただけでなく、さらに進軍し、インド北西部、インダス川にまで勢力を伸ばしました。これに伴って、ギリシア文化(ヘレニズム)が東方に拡大することになりますが、これを機にインドではギリシアの彫像を真似て、仏像が作られるようになった、と言われています。
アレクサンドロス大王は父の死により20歳で王位に就き、軍事的天才として十年ほどの間に、当時の世界の大部分を支配下に置き、世界通貨を導入するなど、独創的な支配体制を築いています。しかし、彼は三十三歳の若さで急死し、大帝国は彼の将軍たちの間で分割されることになります。聖書の土地は、シリアのセレウコス朝とエジプトのプトレマイオス朝の影響下に置かれることになります。
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担当:梅津順一
- カテゴリー:
- 世界史とキリスト教(2023年度)
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