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世界史とキリスト教 第九回 王国の建設―サウルとダビデ

 サウルがイスラエルの最初の国王となったのは、前1000年ごろですが、世界史的に見れば、メソポタミアの北部を拠点とするアッシリアも、南部を拠点とするバビロニアも国内に問題を抱え、衰退した時期でした。また、エジプトは新王国第二十王朝の時代で、こちらも国内が分裂し、国力が衰退した時期でした。イスラエルは北と南の大国の衰退の時代に、王国を築くことができたのです。

 この時期、大国の衰退を招いた要因として、すでに触れたように東地中海地域に「海の民」が進出し、国際的な秩序を混乱させたことがありました。地中海の沿岸地域に来襲し、定着したペリシテ人は、「海の民」の一部で、ペリシテ人の脅威がイスラエルの人々に王国建設を急がせた要因でもありました。自分たちを守ってくれる強力な軍事的指導者、国王が必要だったのです。

 サウル王はペリシテ人と闘い、またペリシテ人との戦いで命を失うことになりました。ダビデ王は少年時代、巨人ゴリアトを打倒して有名となりましたが、ゴリアトもペリシテ人で、彼は青銅の兜、青銅の鎧、青銅の脛当てで武装し、青銅の投げ槍を持っていました。対するダビデは、石投げ紐で石を投げて打倒したのですが、これは先進技術を持ったペリシテ人に対する、羊飼いダビデの勝利を意味していました。

 ダビデ王は「山の上の町」エルサレムを略取して首都とし、王宮は建てましたが、神殿は建てず、神の住まいは「神の幕屋」(下の図)にとどまっていました。ダビデ王は欠点がなかった人物ではありません。特に部下の妻バテシバを奪い、預言者ナタンに叱責された事件は有名です。ダビデは悔い改めの人であり、イスラエルの人々は、ダビデの神の前で悔いる心を讃えています。

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担当:梅津順一

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