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世界史とキリスト教 第八回 士師の時代

 イスラエル人は、出エジプトからカナン定着をへて、300年ほどで王国建設に至るのですが、先回は、 イスラエルのカナン定着が、平野部ではなく、丘陵地帯に平和的に行われたという学説を紹介しました。考古学的調査は、ヨシュア記の軍事的侵略の記述よりも、士師記の次のような記述の方が現実に近いことを示唆するのです。

 「主がユダと共におられたので、ユダは山地を獲得した。だが、平野の住民は鉄の戦車をもっていたので、これを追い出すことはできなかった。」(士師記1:19)

 山地、丘陵地に定住したイスラエル人は、次第に増加し、力を蓄えることにより、次第に平野の民、カナン人と対立するようになるのですが、そこで登場する指導者が士師です。この士師は、もともと漢訳聖書から取られた言葉で、日本語ではありません。英語では、Judgeすなわち「裁き人」、もめごと、紛争の「裁定者」という意味の言葉が用いられています。

 士師記には12人の士師が登場しますが、女性で士師となったデボラ、また、怪力でペリシテ人と戦ったサムソンなどが有名です。士師は神から霊力を与えられて、いわばカリスマ的指導者としてイスラエルの民を率いたのでした。士師の時代の後に、王国が建設されます。サムエル記では、サムエルは祭司であるとともに士師(裁き人)として、王国の建設に与かることが記されています。

 先回触れた「海の民」との戦闘を描いたエジプトの絵

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担当:梅津順一

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