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世界史とキリスト教 第四回 エジプトへの避難

 古代エジプトでは早くも、紀元前3000年ころに、統一国家が作られていました。エジプトを流れるナイル川は、毎年秋に増水、氾濫し、上流から豊かな土を下流にもたらし、豊かな農業を可能としました。王様ファラオはナイル川を管理して、王国を築いたわけです。エジプトは、いわばファラオの独裁国家で、神官や役人を用いて、不自由身分の農民を支配していました。日照りによって飢饉に襲われたエジプト周辺の人々は、しばしばエジプトに避難することもあったようです。

 ファラオはあるとき、不吉な夢を見ます。最初は、肥えた七頭の雌牛の群れが悠々と草を食んでいたのですが、その後、痩せた七頭の雌牛が表れて、肥えた雌牛を食べてしまうというものでした。エジプトに奴隷として売られていたヤコブの子ヨセフは、肥えた七頭の牛は、七年の豊作を、痩せた七頭の牛は、七年の不作を意味すると説明し、ファラオに豊作の時期に穀物を貯蔵し、到来する不作の時期に備えることを進言したのでした。ファラオはヨセフを総理大臣に任命し、ヨセフは各地に穀倉を設けて、見事飢饉を乗り切ることができたのでした。

 この逸話はそのまま歴史的事実とは言えませんが、専制君主であるファラオも不安に駆られるときがあること、エジプトでは外国人でも高い身分に出世できたことを意味しています。ファラオは太陽神の化身、現人神で、最高司祭(神官)であったこと、またファラオとは、「大きな家」を意味したことは、日本の天皇が「天照大神」の子孫で、現人神、最高司祭(神官)であったこと、「御門」と呼ばれたことと似ています。

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担当:梅津順一

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