荻窪駅徒歩15分のプロテスタント教会

世界史とキリスト 第十五回 預言者

 イスラエルが南北王国に分裂したのち、北王国イスラエルはアッシリアにより打倒され、南王国ユダも、新バビロニアによって滅亡させられました。 その危機の時代に、登場したのが預言者です。預言者は将来起こることを予言する人という意味ではありません。神の言葉を託され、神に代わって語る人のことを言います。神はモーセを通して十戒を与え、誠実に守るのであれば、幸に過ごすことができると約束されました。ところが現実は、人々が異教の神を仰ぎ、危機が迫っている。預言者はイスラエルの民に、神との約束、神の律法を守ることを求めたのです。

北イスラエルの預言者エリヤは、アハブ王・イザベル女王と対決したことで知られています。フェニキア出身のイザベルは、故郷の神バールをイスラエルに持ち込み、各地にバール神殿を建てました。エリヤはカルメル山(下図参照)で、アハブに対してお前はどちらの神に従うのかと問い詰め、450人のバールの預言者に、独りで立ち向かったのです。

 その約250年後、南王国に登場した預言者エレミヤは、明確に神に召された経験を語っていました。生まれる前からお前を聖別したと語る神に対し、エレミヤは若いから無理とたじろいだのですが、神は「私が命じることを全て語れ、彼らを恐れるな」と送り出したのです。エレミヤは北からの災いを語り、イスラエルが神に立ち返ることを呼びかけたのでした。 しかし、悔い改めず、苦難に苦しむ民に対し、エレミヤは頑な民をも神は救い出す。契約を守れない民に対し、「新しい契約」によって、神ご自身の側から、イスラエルの民の間に、懼れ従う心を与えてくださる、というのです。「災いの預言」ではなく「救いの預言」が語られたのです。

data:image/jpeg;base64,/9j/4AAQSkZJRgABAQAAAQABAAD/f5tSUUIIzU2iigP/Z

担当:梅津順一

\この記事のシェアはこちら!/

荻窪清水教会は、荻窪駅から徒歩15分の
立地にあるプロテスタントの教会です。

当教会は日本キリスト教団に所属しています。
1週間を始める「主日礼拝」を大切にして、聖書の言葉によって絶えず改革される教会を形成する、静まって聖書の言葉を聴くことを大切にする教会です。
皆様をお待ちしております。お気軽にお越しください。

荻窪清水教会

東京都杉並区清水1-25-17 (荻窪駅徒歩15分)

電話番号:03-3390-5371

メールアドレス:info@ogikubo-shimizu.com

振込口座:三井住友銀行荻窪支店普通0775320 日本基督教団荻窪清水教会

トップへ戻る