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世界史とキリスト 第十三回 南王国の滅亡

 南王国の国王はダビデの家系を継ぐものでした。また、北王国とは異なり、北王国滅亡後に、しばしば宗教改革を行っています。ヒゼキヤ王は、律法に反する聖所を取り除き、礼拝の場をエルサレム神殿に集中させました。ヒゼキヤ王は、貿易を活発にし、農業の振興にも努めました。また、エルサレムに533メートルのトンネルを掘り、水道を整備しています。 ヒゼキヤ王は反アッシリア政策を追求する一方、アッシリアのセンナケリブを懐柔するために、大量の貢物を捧げています。しかし、センナケリブは降伏をもとめてエルサレムに進軍し、しかし原因不明(疫病の蔓延?)の理由により、退却し、南王国は難を免れることができました。

 ヨシヤはヒゼキヤ王の宗教改革の伝統を受け継ぐ王でした。国王として、聖なる高台、異教の柱、バアルの祭壇などを取り除いています。ヨシヤ王はエルサレム神殿修復中に、「律法の書」(申命記)を発見、律法に親しみ、偶像崇拝を徹底的に排除しています。また、ヨシヤ王の治世中に、アッシリア帝国は崩壊、代わって新バビロニアが台頭することになります。

 アッシリアを倒したのはナボポラッサル、その長子がネブカドネツァルで彼は大帝国を作り上げました。エジプトと戦い、パレスチナを勢力下に置き、紀元前598年にはエルサレムを包囲、30カ月で陥落させ、略奪し破壊、重要人物をバビロニアに強制連行しました。(第一回捕囚)一時、傀儡政権が建てられますが、前587年に神殿も含めて最終的に破壊され、一部は処刑され、残りのものはバビロンに連れて行かれました。(第二回捕囚)下図は、ネブカドネツァルがバビロンに建設した門の一部の復元です。

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担当:梅津順一

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